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茂原市教育委員会「茂原市の文化財」平成3年版より
所在 茂原市下太田九九一
所有 茂原市
昭和四二年と四三年の夏休みを利用して、県立東金高等学校が主体となり、千葉市立高等学校と本納文化財顕彰会の協力(指導は川戸彰)により発掘調査したもので、縄文後期から晩期にわたる遺物を包含する遺跡である。
土器、石器、曲玉(まがたま)、土偶(どぐう)など多くの物が発掘された中に、特筆すべきはコンクリートのように固い十体の人骨であった。
伸展葬、屈葬、男女それぞれの人骨があり、一・五〜二メートル近くの地下に二段に埋葬されていた。この人骨はおよそ三五○○年前と推定されている。
東房総として、また低地帯貝塚としては、きわめて珍しいものであると言われている。人骨十体は新潟大学医学部に保管されている。